棚澤幸夫の精神世界の旅と鎌倉百景

千葉県南房総の名刹

小松寺を訪ねる

 小松寺のある千倉町というと、お花畑と海水浴場というイメージが強いかもしれないが、同寺が建つのは房総半島の中央部に形成される山並みの中の、まさに幽谷の地といった所だ。開基は奈良時代初期の養老二(718)、修験道の祖といわれる役小角(えんのおづぬ) が開いたと伝えられている。天長八年(831) 慈覚大師により堂塔が建てられ,山王権現が祀られるが、平安時代前期に火災で全焼。のち延喜二十年 (920)、国司安房守住吉阿臣小松民部正壽 (こくしあわのかみすみよしあそんこまつみんぶまさかず) により再建され、七堂伽藍が整い薬師如来が祀られる.時代を経て徳川家康や『南里見八犬伝』で知られる里見氏からも寄進を受けるなどして発展したという。その後、度重なる火難に遭っているが,残された文化財はじつに貴重なものばかりである。
 美しい紅葉の季節には、多くの参拝者で賑わい 「房総の嵯峨野」ともいわれている。
所在地=千葉県南房総市千倉町 1057



1.寺に鳥居
小松寺の参道には笠木の無い(笠木とは鳥居の横柱二本ある内の上の柱の事を云う)鳥居があります、お寺なのに不思議に思われるでしょうが、神仏習合の名残といえます。
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2.境内は紅葉で素晴らしい。
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3.紅葉祭りの人で賑わう。
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4.役行者 (えんのぎょうじゃ) 半跏像 (坐高約75cm)
とくに顔の写実的表現は見事といえる。
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5.不動明王立像、平安時代中期 像高139cm
本尊薬師如来像の脇侍。
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6.毘沙門天立像,平安時代後期,像高155、9cm
本尊様の脇侍。2体ともに町指定文化財。
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7.仁王像 阿形
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8.仁王像 吽形
仁王像は正式には「金剛力士」といい,筋肉隆々の力強い身体と忿怒の形相で山門に立ち、境内に仏敵が入らないよう守っています。
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9.仁王門
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10.休日の日には多くの人で賑わいます。
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11.本堂前の紅葉
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12.御前立薬師如来立像 像高169.8cmの等身の如来立像 平安時代後期
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13.本堂正面の秘仏の本尊様と仏様
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14.梵鐘(南北朝時代 県指定文化財)
応安七年(1374) 高階家吉正氏によって寄進された。
中世のものとしては、県内で最大級の梵鐘です。
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15.境内の樹木に深く包まれた池の周りの紅葉。
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16.如来型仏頭 (平安時代後期)
檜の良材を用いて作られており、名のある仏師の手によるものと推定されている。
細かく整然ときざまれた螺髪は素晴らしい。
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17.仏頭の裏側 整然と細かく彫られた螺髪。
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18.本堂入り口の彫刻
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19.護摩修法を厳修する大沼圭真住職 1
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20.護摩修法を厳修する大沼圭真住職 2
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21.護摩修法を厳修する大沼圭真住職 3
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22.金剛力士像頭部 (阿形 平安時代)
総高250cm前後の金剛力士像の頭部と考えられている。
その迫力ある面相に圧倒される。
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23.観音堂前の地蔵菩薩石像と柿の実。
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24.穏やかな表情で、参拝客に対応する大沼住職。
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25.菩薩面 (面高30cm 平安時代中期)
神仏習合時代、祭りの際に使用されていたものと思われる。
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26.聖観音菩薩坐像
一木彫りで平安時代中期の作品です。像高65.1cm。
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27.寺内の鮮やかな紅葉。
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28.十一面観音菩薩坐像 像高61.5cm 国指定重要文化財
鎌倉時代初期の作で鋳銅製。四臂の十一面観音像は珍しい。
現在は東京博物館に寄託されている。
「協力 東京国立博物館」
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29.寺内の池の紅葉、夏には睡蓮の花が一面に咲く。
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30.十二神将立像のうちの波夷羅大将。鎌倉時代後期の作で、像高九十センチほど。
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31.鬼面と思われる腹部の彫刻はユニークだ。
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32.毘羯羅大将 (ビカラ)
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33.木造薬師如来立像左斜 (像高 147.3cm)
小松寺の御本尊で、平安時代初期につくられた県内最古の木彫り仏である。
体奥 (胸)が薄く、やや首を曲げ頭を前に突き出した特徴あるお姿は印象的。
秘仏で五十年に一度開帳される。
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34.紅葉どきは観光客でいつも満員。
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